第二专题 形容词文
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3.形容詞文
3.1 形容詞
形容詞文は、形容詞が述語として使われている文です。
形容詞は「1.基本述語型の概観」でも述べたように、意味の上からは人や物の属性を表すものと、人の感情・感覚を表すものの二種類に大きく分けられます。感情・感覚形容詞の特徴については、3.5でくわしく述べます。
また、形の上からはイ形容詞とナ形容詞の二つに分けられることもすでに述べました。これについてはすぐ後でもう一度くわしく述べます。
さらにもう一つ、形容詞はその使い方の上からも二つの面が考えられます。
形容詞が述語として使われたものが「形容詞文」ですが、形容詞は、述語として使われる以外に、名詞を修飾するという大きな役割を持っています。こちらのほうが本来の役割だということも言え、初級教科書ではむしろこちらが先に出されることも多いようです。
これはおもしろい小説です。
あの赤い自転車はだれのですか。
山田さんは親切な人です。
あのきれいな人は加藤さんの奥さんです。
この「名詞の前に置かれた時の形」が「-い」と「-な」であるところから「イ形容詞」「ナ形容詞」という呼名が生まれたわけです。
3.2 ナ形容詞文とイ形容詞文
形容詞文の大きな問題は、何と言っても形容詞に二種類あり、その変化のし方が違うことです。それについての基本的なことを述べます。
形容詞文の基本的な型をもう一度。
ナ形容詞文Nは Na です
イ形容詞文Nは Ai です
まず、名詞文に似ているナ形容詞文から、例を見てみます。
この花はきれいです。
あの人は親切です。
その否定の形と、過去の形。
この花はきれいではありません。
この花はきれいでした/きれいではありませんでした。
このように、文の形にするとナ形容詞文は名詞文と同じような形になります。
次に、イ形容詞文を見てみます。
この本は高いです。
空は青いです。
肯定文(丁寧体)の場合は、イ形容詞文とナ形容詞文はよく似ていますが、否定文になると違いがはっきりします。
この本は高くないです。
東京の空は青くないです。
ナ形容詞文の否定の形は、名詞文と同じように「です」が「ではありません」に変化しますが、イ形容詞文の否定は、「です」は変化せず、イ形容詞自体が変化します。
きれいです→きれいではありません
あおいです→あおくないです
つまり、同じ形のように見える「きれいです」と「高いです」は次のような違いがあるのです。
きれいです→きれいだ+[丁寧](「だ」が「です」に変化)
たかいです→たかい+「です」(「です」で丁寧さを加える)
イ形容詞の場合は「高い」までが一つの単語で、「です」はそれに丁寧さを加えるものでしかありません。一方、ナ形容詞では「きれいです」全体が一つの単語で、「です」は「きれいだ」の「だ」の変化した形なのです。
(形容詞の変化、または「活用」の問題は後でくわしく述べます。→「21 活用・活用形」)これは過去に関しても同様です。
きのうは暑かったです。(あつくなかったです)
きのうの空はきれいでした。(きれいではありませんでした)
私は(去年)高校生でした。(高校生ではありませんでした)
以上をまとめて並べてみると、次のようになります。
イ形容詞暑いです暑かったです暑くなかったです
ナ形容詞元気です元気でした元気ではありませんでした
名詞高校生です高校生でした高校生ではありませんでした
そこで、形の面からは名詞文とナ形容詞文を一つにまとめる考え方も出てきますが、やはり意味の違い、つまりその文が何を表わしているのかという点での違いを大きく考えて別のものとします。
[-くありません]
イ形容詞の否定の形にはもう一つ別の形があります。「-ないです」の部分を「-ありません」に置き換えた次の形です。
[Ai-くありません:Ai-くありませんでした]
今年の夏は暑くありません(でした)。
こちらのほうがやや「丁寧」あるいは「あらたまった」感じがします。日本語教育としてはどちらを先に教えてもいいと思いますが、ここでは「-ないです」の形にしておきます。そうする教科書があることと、そのほうが丁寧体から普通体への移行がやさしいからです。もちろん、適当な時期にもう一つの否定の形も教える必要があります。
日本語教師は、自分の使っている教科書がこの二つの形のどちらを使っているかを忘れないようにして、その形で学習者に話しかけるようにしないと、学習者が混乱しますから、注意が必要です。
3.3 形容詞と名詞の区別
3.3.1 ナ形容詞と名詞
次に、名詞とナ形容詞との区別についての問題を考えてみます。
名詞とナ形容詞は、名詞の前に来た時の形が「-な」か「-の」か、で基本的に分けられます。
ですから、
彼は病気です。
のように、意味的には形容詞のように感じられることばでも、名詞の前に置いた時に「病気の人、病気の時」のように「-の」になるものは名詞と考えます。
しかし、名詞の前の形がこの「-な」か「-の」かという区別の方法には例外が多くあるので、これだけを区別の基準とするのはよくありません。
いろいろな/のとくべつな/のわずかな/の
さまざまな/のべつな/のざらざらな/の
また、「~的」のついた言葉は、現在では「-な」の形が多くなりましたが、戦前の本を見ると、「-的の」の形をよく見かけます。
これらをナ形容詞とするか、それとも名詞とするか、名詞修飾の場合の「-な」か「-の」かということだけでは決めかねるところです。
名詞のもう一つの、そしてより重要な特徴は、「が・を・に」などが後ろについて補語になることですが、これらのことばはこの点で名詞とは言いがたいものです。
「いろいろが~」とか「特別を~」とかの後を続けてふつうの文にするのは難しいでしょう。これらは、ナ形容詞のあるものが「~の」の形をとり得るという例外的なもの、としておくのがよいでしょう。
また、「本当だ」は「本当のN」となり、「×本当なN」という形はありませんが、名詞とも言えません(「×本当を話す」などの形がない。
ただし「本当に」は副詞)。これは「-な」でなく「-の」になるナ形容詞、とするか、補語にならない名詞とするか、難しいところです。例外はどうしてもつきまとうものです。ここでは、一忚「-の」になるナ形容詞と考えておきます。
3.3.2 イ形容詞とナ形容詞と名詞
まず、基本的な定義に対する例外から。
イ形容詞は、基本形が「-い」で終り、ナ形容詞は「-だ」で終わるものを言い、名詞の前ではそれぞれ「Ai-いN」「Na-なN」という形になるわけですが、そのどちらにもなるものがいくつかあります。
暖かい・暖かだ(名詞の前ではそれぞれ「暖かい・暖かな」)
柔らかい・柔らかだ
真っ白い・真っ白だ
四角い・四角だ
これらはどう考えたらよいでしょうか。一つの単語が二つの品詞として存在し、それぞれの変化形を持っています。
柔らかい/柔らかな日差し
柔らかかった/柔らかだった
また、後の二つは名詞の前の形が「~の」にもなりうるのでやっかいです。
真っ白い/真っ白な/真っ白の雪