日本の香道について

日本の香道について

香道とは木片が発散するよい香りを楽しんだり、真の世界から離れ、神経を集中して、香りの微妙な違いを噛み分けたりする古来の芸道である。香遊びとも呼ばれる。香りを嗅ぐことを香道では聞くと表現する。

香道は最初から存在していたというわけではない。仏教のお香を焚くことを基盤として、発展してきた。六世紀ごろお香と仏教と一緒に中国から日本へ伝わった。お香の材料は香木で、主に南アジアで出産するので、日本は海外から香木を輸入しなければならない。だから、香木の種類は多くない。でも、今までも天下一品の香木だと言われる蘭奢待は千三百年以上の歴史を持ち、とても有名である。

奈良時代にはお香は主に仏教の儀式に使われる。一般的な人々はお香を直接焚く。薫物ということもある。

お香は貴族の中に盛んになったのは平安時代からである。貴族たちは収集した香木を混ぜして、香りを聞く。練香と合わせ香とも言う。

鎌倉時代の末、色々な香木は日本に輸入された。当時、日本人は香木の出産地を分けて、六国五味という言葉が出てきた。六国とは伽羅、羅国，真那蛮、真那伽、佐曽羅、寸門多羅のことで、五味は甘い、苦い、酸っぱい、塩辛い、辛い、五種類の匂いである。六国は香木の分け方ではなく、

香木の名前と出産地も現れている。たとえば、羅国はタイで出産する香木で、寸門多羅はインドネシアで出産する香木。六国はそれぞれの匂いを持っている。例えば、羅国は甘い、寸門多羅は酸っぱいである。

室町時代を迎え、公家の三条西実隆は香木を収集することが大好きなので、六十種も収集した。その後、お香は公家や武士の間で広まったと言われている。お香はどんどん体系化して、香道は大成した。

香道は四季折々の儀式がある。組香は一年中いつでもよい。組香とは何人かが集まって香りを聞いて当て合う香道の楽しみ方の一つである。または十種香、競馬香。簡単に言えば、参加者は二つのチームになって、香木の名前を知らず、香りを聞き分ける。聞き当てた人の数にようって勝負がつく。それにしても、大事なのは勝負ではなく過程を楽しむことである。

香道をする時、香炉の中に加熱した灰を入れ、香木を間接に灰の上に置く。香木を焚き、香炉を左手の上に水平に載せ、右手で軽く覆い、親指と人差し指の間から聞く。原則的には一人ずつ深く息を吸い込むようにして３回聞く。今に至って、香道の流派は百ぐらいある。代表的なのは御家流と志野流である。

香道は特長をたくさん持っている。香りを聞くと、気持

ちが落ち着くし、孤独感を拭うことと心身を浄化することもできるし、夜眠れない人も眠れるようになる。